2023/08/11

La reine Margot (マルゴ)



この刺繍を刺し始めたのは、メモによると2018年7月

どこにどんなステッチを使うかとか
ここのデザインは変更する方が良いかとか
試作をしてみても納得できなかったり
刺し順を考えるとどこか妥協が必要だったり
やりかけで出しては眺め、眺めてはしまい込んでいました。

そんなこんなであっという間に5年も経過していた作品です。
今年7月に刺し終えました。

まだまだ100%納得できるものにはなっていませんが
今思うと、この刺繍を完成させるのに経験を積み重ねる5年が
必要だったのでしょうか。

20230811_margot.jpg


写真がうまく撮れなくて。
HPからInstagramの写真を見ていただくと
もう少し鮮明に見えると思います。





posted by masayo miwa at 22:18 | broderie blanche

2022/07/02

麻布で



布はモスリンを使い、ボビンレースのヴァランシェンヌ(La valenciennes)を組み入れるフランス伝統の白糸刺繍をトゥーレーヌ白糸刺繍と呼びます。

今回はふだん刺繍している白糸刺繍の様々な技法を取り入れて
麻布に刺繍してみました。

麻布も糸の番手や打ち込みの密度等により刺繍のしやすさしにくさがあると思います。
試してみないと分からない事、なんだかんだと実験が好きなのでトライしてみました。

繊細さを求めると物足りなさを感じるのは否めませんが
細かい布目を見たり細い糸を使うのは苦手だという方
また、使用目的により麻布を使いたい時もあります。
そんな時には使えそうな布でありました。


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posted by masayo miwa at 15:31 | broderie blanche

クロッカス


布と糸を珈琲染め、実験しました。

話の始まりは生徒さんに次に作る作品について相談された時のこと。
トゥーレーヌ刺繍には布はモスリンを使いますが、色のモスリンはありません。
しかしその作品には亜麻色がイイと思ったのです。

そこで、
珈琲で染めてみることに。
もう少し濃い色にしたかったのですが、まずまずの出来。

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ラベルのついている糸は、DMCアブローダーのECRUです。
染めた糸の方が赤み黒みの濃い色となりました。


学生時代に使っていた染色の本などを引っぱり出して
(その中に当時の落書き見つけたりして、、、)←余談

面白くて楽しくて、天然染料にハマりそうな予感です。


この染めた布と糸の雰囲気をより効果的に出してくれるのではと
ボタニカル図鑑にあるような球根のついたクロッカス
以前から刺繍してみたくて描いていたデザインを刺してました。

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posted by masayo miwa at 14:27 | broderie blanche

2022/01/31

Le coq のニードルサシェ


絹糸を使ってロングアンドショートを刺してみたくて刺繍しました。

Le coq(雄鶏)は不正式ですがフランスのシンボルですね。
フランスかぶれを出しました(笑)。

話は戻しまして。
絹糸はちょうど手元にあったボビンレース用の糸
撚りかげんが求めるものに近かったのでそれを使いました。
しかし細すぎて、、2本どりで刺してみましたが作業が大変で
他の人に勧めるには不十分でした。

絹の縫い糸などは試した事がないので
機会があれば絹糸ジプシーしてみようかなと思います。

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早速、生徒さんに教えて頂いた仕立て方で、ニードルサシェにしました。

一緒に写っているのは
ブロカントで見つけたBOHINと、どこて手に入れたか忘れてしまった#14の針。
細い針は手に入りにくいので貴重です。
大切に使おうと思い過ぎて未だ持ってるだけの状態
という事は、必要ないんじゃないて事ですよね、、、
いえいえ、自己満足の世界です(笑)。

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posted by masayo miwa at 11:38 | broderie blanche

2021/06/15

小夜の白鳥



ロングアンドショートステッチを使っている
古い白糸刺繍は時々見かけます。
動物や人、生のある物によく使われているのではと思います。
特に羽や毛並みを表現するのにぴったりの技法ですね。

生徒さんが白鳥を刺繍するのに参考になればと
刺してみました。

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posted by masayo miwa at 21:54 | broderie blanche

2021/06/12

Broche brodée en forme du biscuit plein de bisous
<キスビスケットのブローチ>



このお花、今にもキスをしてくれそうに見えて
一緒にBisous(キス)と刺繍、ブローチに仕立てました。
そして名づけて、キスビスケットのブローチ。
なかなか可愛いネーミング、と、ひとりニンマリしてます。

今回は磁石タイプの取付具を使ってみました。
針を刺したくない、刺せないものにも付けられて
これは使えるなぁと改めて思います。

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今までに刺繍した中で1番小さなアルファベット。

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実はこの写真、洗う前と洗った後。
裏側に色布を使ったのに洗う時に白物に使う漂白剤を入れたため
まさかの出来事!!!
キレイに色が抜けて、漂白剤の威力を目の当たりに。。。

マダラにならなかったのが不幸中の幸い。





posted by masayo miwa at 22:57 | broderie blanche

2021/03/26

ペンダントトップ



ベツレヘムの貝細工にインスパイアされて
ペンダントトップを作りました。

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布を刺繍枠に張る時、丸いデザインは特に注意が必要で
縦横まっすぐに張れていないと丸が歪んでしまいます。

枠のネジ部分には少し隙間ができるので
布を引きたい方向の縦横から45度ほどずらすと
しっかり布を引っ張れます。

一気にネジを締めるのではなく
布を引いては少しネジを締めるを何度か繰り返すのも
しっかりと綺麗に張るのに有効です。


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いつもは下絵なしで進めるニードルですが
今回は仕上がりを精巧にしたかったので
下絵を描きました。





posted by masayo miwa at 13:56 | broderie blanche

2021/01/29

ニードルレースのサンプル



サンプルがあるとイメージを膨らませやすいので
刺繍の中にニードルを入れるプラン作りに役立ってくれます。

ニードルを入れた刺繍はいくつかアップしていますが
これは ☆ 薔薇の花びらに入れました。

トゥーレーヌ刺繍の特徴のヴァランシェンヌレースを組み込んだり
グリーユを入れるのも刺繍の中に透け感を与えてくれて
エレガントな雰囲気になりますが
ニードルレースはより繊細さを演出してくれると思います。


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直径25mm
エジプトコットン#60使用






posted by masayo miwa at 18:33 | broderie blanche

2020/12/30

紙石鹸チャーム



フランスの美容専門店オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ ビュリー
では石鹸にイニシャルや
17世期の印刷彫刻家マブローのモノグラムを
刻印してもらえるそうです。

そのモノグラムを刺繍してみたいと生徒さんから相談を受け
ビュリーの石鹸をイメージして刺してみました。

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ビュリーの紙石鹸を入れるチャームに仕立てました。
リボンでバッグにぶら下げて
紙石鹸は外出先で使うのに大変便利で香りも楽しめます。





posted by masayo miwa at 22:03 | broderie blanche

2020/08/11

しばらくぶりの更新で・・



前回から6ヶ月も経ってしまっていました。。。
季節はすっかり真夏で、最近は酷暑の毎日の自粛生活
もともと在宅大好きなため外出欲は湧きませんが
世界中が初めて経験するこの状況には
ただただ、収束を願い待つ事しか出来なく
ストレスを感じずにいられないのは確かな事です。


ボビンレースを付ける布に刺繍をしました。
布は今は手に入れる事が難しくなった古いバチスト
デザインは古いデザインブックからとりました。

バンシュレースを織ってハンカチに仕上げたいと
思っていますが、レースはやっとボビンを掛けたばかりで
いつ仕上がるやら・・と、今から言い訳しておきます(笑)。


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posted by masayo miwa at 11:09 | broderie blanche